ビットの正義についてもっと深く触れてみる
①万引き犯を捕まえようとしたり、麻薬はイケないものだと排除しようとする社会的な正義。②大切な人を守ろうとする男としての正義ビットは①も②も果たせない。
じゃあ①と②の両方を果たすことが可能なのか?を考えると、不可能に感じる。
①を果たした場合ジーンから麻薬を取り上げる、ということになるので結果的にジーンを苦しめる=彼を精神的に守ることが出来ていない=②が果たせない
②を果たした場合ドラッグの存在を許容しなければならない=①を果たせない
ビットはどちらかというと
①を捨て、②を優先している。
何故、②も果たせなかったのか?
①のようにドラッグを許容してしまったため、ドラッグがジーンを殺した。
これはドラッグとジーンが切っても切れない縁だというのがはっきりと分かる。
つまりこれは
ジーンを精神的に救うか、肉体的に救うかの2択だった
(今ハッとした)
①はジーンの肉体を救い、精神を殺す②はジーンの精神を救い、肉体を殺すそして<精神的な絆>はビットが最も望んでいたものである。
だから、ビットはドラッグに蝕まれて美を失っていくジーンを最後まで愛することができた。
じぶんはそこまで非道じゃないので、美が無くなったジーンを見捨てるなんてことは出来なかったですね…。
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